関西から行く「ぬる湯」の一人旅隠れ家温泉宿3選
連日の仕事や育児、目まぐるしいタスクに、心も体も「ちょっと限界かも……」と感じていませんか?
そんなときにおすすめしたいのが、30代〜50代の大人の間で密かに注目を集めている「ぬる湯(35℃〜38℃前後の温泉)」へのひとり旅です。
熱い温泉のようにすぐのぼせることがないため、2時間でも3時間でも、静かな湯船の中でただぼーっと考え事をしたり、頭を空っぽにしたりして過ごすことができます。
今回は、関西圏からアクセスできる、大人がひとりで引きこもるのに最適な「ぬる湯の名湯・隠れ家宿」を、交通アクセスやお楽しみグルメ情報とともにご紹介します。
毎分500L自噴の炭酸泉!析出物が物語る圧倒的濃厚湯
【奈良県】入之波温泉(しおのはおんせん)山鳩湯
奈良の奥深い山々に囲まれたダム湖のほとりに佇む、秘境感あふれる一軒宿です。ここの名物は、湯船の縁が温泉の成分(析出物)でまるで鍾乳洞のようにコテコテに固まった源泉かけ流しの露天風呂。
源泉温度は約39℃ですが、湯船に注がれる頃には37℃〜38℃前後の絶妙なぬる湯になります。炭酸ガスや鉄分、カルシウムがこれでもかと含まれた濃い温泉に身を委ね、目の前の湖と山の緑を眺めているだけで、仕事のストレスがじわじわと溶け出していくのを感じられます。
交通アクセス・所要時間・片道料金
- 車(ドライブ)の場合
- 大阪(難波)から: 南阪奈道路経由、約2時間20分
- 京都駅から: 京奈和自動車道経由、約2時間40分
- 公共交通機関の場合(大阪発を基準)
- ルート: 大阪阿部野橋駅(近鉄南大阪線・特急)⇒ 大和上市駅 ⇒(スマイルバス・入之波行き)⇒ 入之波(終点)下車すぐ
- 所要時間: 約2時間45分(電車の接続やバスの時間を合わせた目安)
- 大人1人片道料金: 約2,150円(近鉄特急指定席利用の場合。一般車両なら約1,630円)
- ※バスは本数が非常に少ないため、事前の時刻表チェックが必須です。
寄り道グルメ&おしゃれなお土産
- グルメ:宿名物「釜飯とあまごの塩焼き」 山鳩湯の食事処でいただける、名物の「山鳩釜飯」や、秘境の清流で育った「あまごの塩焼き」は絶品。ぬる湯に浸かってお腹を空かせたあとに、静かに味わう山の幸は格別です。
- お土産:吉野・大淀町の「吉野葛スイーツ・くず餅」 大和上市駅からの道中や周辺で買える、本葛を使った「くず餅」。透明感があり、冷蔵庫で少し冷やして食べると上品な甘さが広がります。パッケージも洗練されたクラフト調のものが増えており、自分への上質なご褒美にぴったりです。
日本屈指の成分量!しゅわしゅわの茶褐色炭酸泉で脳を緩める
【和歌山県】花山温泉(はなやまおんせん)薬師の湯
「和歌山にこんな凄いお湯があったのか」と温泉ツウを唸らせ続ける名湯です。地下深くから自噴する炭酸鉄泉は、驚くほど濃厚で完全な茶褐色。
ここの素晴らしさは、26℃の源泉そのままの冷泉風呂と、38℃前後のぬる湯、41℃の適温風呂があり、「冷泉 ⇄ ぬる湯」の温冷交代浴ができる点です。ぬる湯の浴槽に入ると、細かい炭酸ガスが肌にまとわりつき、体の芯からじわじわと温まってきます。
スマホをロッカーに置いて、ひたすらお湯のしゅわしゅわ感に集中する「デジタルデトックス」に最高の環境です。
交通アクセス・所要時間・片道料金
- 車(ドライブ)の場合
- 大阪市内から: 阪和自動車道「和歌山IC」から約5分、全体で約1時間とアクセス抜群。
- 公共交通機関の場合(大阪発を基準)
- ルート: 天王寺駅(JR特急くろしお)⇒ 和歌山駅 ⇒(和歌山バス・和歌山交通公園行き)⇒ 花山温泉前 下車すぐ(または駅からタクシーで約10分)
- 所要時間: 約1時間
- 大人1人片道料金: 約2,700円(特急くろしお指定席利用の場合。紀州路快速なら約1,480円)
寄り道グルメ&おしゃれなお土産
- グルメ:和歌山駅周辺の「濃厚井出系 和歌山ラーメン」 和歌山駅に到着したら、まずは定番の和歌山ラーメンを。醤油のキレと豚骨のコクが凝縮されたスープは、旅の始まりのエネルギー補給に最適。カウンター席が多い店を選べば、お一人様でも気兼ねなく楽しめます。
- お土産:プレミアムな「南高梅の個包装うめぼし」 一粒ずつ和紙の袋に丁寧に包まれた高級南高梅は、大人の一人旅のお土産に最適。一見、和菓子のようにおしゃれな木箱やデザイン箱に入っており、酸味と甘みのバランスが絶妙な「はちみつ梅」などは、自宅での晩酌のお供にも最高です。
全ての湯船が源泉かけ流し。神の住む山奥の極上「美人の湯」
【奈良県】十津川温泉郷 上湯温泉 神湯荘(かみゆそう)
日本で初めて「源泉かけ流し宣言」を出した温泉の聖地、十津川村。その最も奥深い場所にひっそりと佇むのが「神湯荘」です。
ここの温泉はアルカリ性の単純硫黄泉で、触ると驚くほどツルツル・とろとろ。川沿いにあるダイナミックな野天風呂は、山からの心地よい風を受けながら、体温に近いぬる湯でいつまでも入っていられます。客室数も全12室と少なめで、団体客の騒がしさは一切ありません。
ただ川のせせらぎと鳥の声だけを聴きながら、贅沢な「大人のソロ活」を堪能できます。
交通アクセス・所要時間・片道料金
- 車(ドライブ)の場合
- 大阪(難波)から: 国道168号線を南下、約3時間
- 公共交通機関の場合(大阪発を基準)
- ルート: 近鉄大和八木駅 ⇒(奈良交通バス・新宮駅行き)⇒ 十津川温泉バス停 ⇒(宿の送迎バス※要予約)⇒ 神湯荘
- 所要時間: 約4時間40分(日本一長い路線バスに乗る、旅情あふれるルートです)
- 大人1人片道料金: 約4,300円(近鉄線+路線バス運賃の合計)
寄り道グルメ&おしゃれなお土産
- グルメ:十津川村の「名物・串谷のめはり寿司と手打ち蕎麦」 高菜の浅漬けでご飯をぐるりと巻いた郷土料理「めはり寿司」と、澄んだ水で作られた素朴な手打ち蕎麦のセットがおすすめ。長距離移動の疲れを、どこかホッとする優しい味が癒やしてくれます。
- お土産:十津川の「ゆうべし(柚餅子)」や「森の香りアロマ」 柚子の中身をくり抜き、味噌や木の実を詰めて乾燥させた伝統の保存食「ゆうべし」は、日本酒やワインに合わせる大人のつまみにぴったり。また、十津川の杉やヒノキから抽出された、おしゃれなボトル入りの「エッセンシャルオイル(アロマ)」も、旅の静寂を自宅に持ち帰れるお土産として人気です。
旅のまとめ・パッキングのコツ
ぬる湯ひとり旅の持ち物は、お気に入りの本を1冊と、上質なスキンケア、そしてスマホを仕舞い込むためのポーチだけで十分。公共交通機関でガタゴトと景色を眺めながら向かうもよし、車で好きな音楽を流しながら向かうもよし。
次の週末、金曜日に少し早めの有給を取るか、土日の1泊2日を使って、静寂とぬる湯に溺れる「自分へのご褒美リセット旅」に出かけてみませんか?
