ガイドブックの「外」を歩く。歴史と湯煙の旅
有名な観光地を目指すと、どうしても人の波に揉まれてしまう。今回の旅は、新幹線の駅から一歩踏み出し、各駅停車とバスを乗り継いで、地元の人しか知らない景色を探す旅。
岩国・大畠・田布施|瀬戸内のおだやかな境界線
岩国駅に降り立ち、錦帯橋とは逆方向、南へ向かう。
【岩国港周辺の漁師めし】
観光客で賑わう「岩国寿司」のお店ではなく、港近くの小さなお食事処へ。
- 予算: 昼食 \1,000円〜1,500円
- 日記: 市場から仕入れたばかりの小魚の天ぷらが絶品。地元のおじいちゃんと世間話をしながら頂く。
さらに山陽本線で南下し、大畠・田布施へ。
【神社仏閣:木戸神社(田布施町)】
幕末の志士、木戸孝允にゆかりのある神社。静かな森に囲まれ、幕末の喧騒を忘れるような静寂が心地よい。
- 料金: 拝観無料
- アクセス: JR田布施駅から徒歩約15分
下松・徳山・津和野|工業の灯りと山あいの古都
徳山からバスで、少し離れた山間部へ。
【日帰り入浴:三丘(みつお)温泉】
徳山・下松の「奥座敷」。大規模なスパ施設ではなく、地元の方が通うひっそりとした湯治場の雰囲気。
- 料金: \500円〜700円
- 営業時間: 9:00~20:00

筆者
ここからバスと特急電車を乗り継ぎ、島根県の津和野へ。
【津和野・弥栄神社のケヤキ】
有名な「太皷谷稲成神社」の影で、樹齢数百年を誇る巨大なケヤキが守る小さな神社。観光客もまばらで、生命の力強さを感じる。
- 料金: 拝観無料
- アクセス: JR津和野駅から徒歩約15分
山口・宇部・美祢|文化の香りと大地の記憶
山口市では、瑠璃光寺を通り過ぎて「一の坂川」沿いの古い町並みへ。
【飲食店:蔵を改装した隠れ家カフェ】
- 予算: ランチ \1,200円
- 日記: 宇部市へ移動。空港近くの「彫刻の丘」ではなく、市街地の古い商店街にある、かつて炭鉱で栄えた時代の名残を感じるレトロな純喫茶で休憩。
美祢では秋芳洞をあえて避け、【別府弁天池周辺の散策】。
水の色があまりに青く、静か。周辺の地元野菜の販売所で買った梨をかじりながら、透き通った水面を眺める。
厚狭・下関|旅の終着、関門海峡の裏側
厚狭駅で乗り換え待ちの間、駅近くの古い酒蔵を訪ねる。
下関では「カモンワーフ」を通り過ぎて、さらに西の「長府」エリアへ。
【宿泊施設:下関・長府の静かなゲストハウス】
- 料金: 1泊 \4,500円〜7,000円
- 日記: 観光客が泊まらない長府の武家屋敷跡近くの宿。夜、静まり返った石畳を歩くのは、まるでタイムスリップしたような感覚。
【日帰り入浴:下関市内の天然温泉「日乃出温泉」】
唐戸市場の喧騒とは無縁の、地元住民専用のような風情ある温泉。
- 料金: \450円
移動の記録:今回の主なルート
- JR岩国駅 ➡ JR田布施駅
- 山陽本線:約35分(590円)
- JR徳山駅 ➡ JR津和野駅
- 新幹線・特急利用:約1時間30分(3,500円)
- JR山口駅 ➡ JR宇部駅
- 山口線・山陽本線:約50分(680円)
- JR厚狭駅 ➡ JR下関駅
- 山陽本線:約35分(590円)

筆者
ガイドブックに太字で書かれていない場所にこそ、
その土地の本当の風景や情緒がある。
