北海道を縦断する旅へ、心惹かれる体験を求めて出かけませんか。今回は、定番の観光地ではなく、地元の人々が愛するディープなスポットを中心に、函館から日本最北端の稚内までを巡るモデルコースをご紹介します。
函館:レトロな港町に潜む歴史と文化
函館といえば函館山からの夜景や朝市が有名ですが、路地裏を歩けば、知られざる歴史や文化に出会えます。
- 旧函館区公会堂: 観光客で賑わう元町公園の隣にひっそりと佇む、水色の洋風建築が美しい建物です。中を見学することができ、明治時代の華やかな雰囲気に浸れます。
- 料金: 大人300円
- 営業時間: 9:00~18:00(11月~3月は17:00まで)
- お食事処「函館山羊亭」: 函館駅から車で約10分。ラム肉専門店で、地元の人に愛されるジンギスカンを味わえます。新鮮なラム肉を特製のタレでいただくスタイルで、観光客向けではない、本格的な味を楽しめます。
- 予算: 3,000円~5,000円
- 日帰り入浴施設「湯の川観光ホテル祥苑」: 函館の奥座敷、湯の川温泉にあるホテル。露天風呂から庭園を眺めながら、ゆっくりと旅の疲れを癒せます。
- 料金: 大人1,000円
- 営業時間: 12:00~20:00
札幌:都市の喧騒から離れて、先住民族の文化に触れる
札幌は都会的な街ですが、少し足を伸ばせば、北海道の歴史と自然に触れることができます。
- 札幌市アイヌ文化交流センター(札幌ピリカコタン): アイヌの歴史や文化を学べる施設です。伝統家屋の復元や生活用具の展示があり、アイヌ文化を深く理解できます。
- 料金: 無料
- 営業時間: 9:00~17:00
- お食事処「奥芝商店 札幌本店」: 札幌市内に多数店舗を持つスープカレーの名店ですが、札幌本店はJR札幌駅から徒歩圏内にありながら、落ち着いた雰囲気で食事ができます。
- 予算: 1,500円~2,500円
- 宿泊施設「ゲストハウスYUYU」: 地下鉄中島公園駅から徒歩約5分。アットホームな雰囲気で、一人旅やバックパッカーにおすすめのゲストハウスです。
- 料金: ドミトリー1泊3,000円~
旭川:北の芸術と自然の懐へ
旭川といえば旭山動物園が有名ですが、地元の人に愛される隠れた名所もたくさんあります。
- 男山酒造り資料館: 江戸時代から続く老舗酒蔵「男山」の資料館です。酒造りの工程や道具を展示しており、試飲も楽しめます。
- 料金: 無料
- 営業時間: 9:00~17:00
- アクセス: JR旭川駅からバスで約15分。
- お食事処「ラーメン天金」: 旭川ラーメンの老舗の一つ。豚骨と魚介のWスープが特徴で、地元の人に長年愛され続けている名店です。
- 予算: 1,000円~1,500円
- 日帰り入浴施設「旭岳温泉 湯元 湧駒荘」: 旭川駅からバスで約1時間半。大雪山の麓にある温泉宿で、日帰り入浴が可能です。源泉かけ流しの温泉で、北海道の雄大な自然を眺めながらの入浴は格別です。
- 料金: 大人1,000円
- 営業時間: 9:00~16:00
稚内:日本最北端の歴史と絶景
旅の終着点は、日本最北端の稚内市。壮大な自然と、独自の歴史が魅力です。
- 稚内市北方記念館: 樺太(サハリン)との歴史や交流に関する資料を展示しています。宗谷岬の近くにあり、日本最北端の地の歴史を深く知ることができます。
- 料金: 大人200円
- 営業時間: 9:00~17:00
- お食事処「樺太食堂」: 宗谷岬の近くにある食堂。新鮮なウニやホタテがたっぷりのった海鮮丼が名物です。
- 予算: 2,000円~4,000円
- 宿泊施設「民宿 宗谷岬」: 日本最北端の宗谷岬にある民宿です。温かいおもてなしと、新鮮な魚介を使った家庭料理が魅力です。
- 料金: 1泊2食付きで1人10,000円~
- 公共交通機関の案内: JR旭川駅からJR宗谷本線で稚内駅まで。所要時間は約4時間、運賃は6,380円です。日本最北端の駅までの旅は、それ自体が貴重な体験となります。
まとめ
今回の旅は、公共交通機関での移動を想定していますが、一部はレンタカーを利用するとより便利に巡ることができます。
ガイドブックには載っていない穴場スポットを巡ることで、ときには地元の人との交流を楽しみながら、自分だけの特別な旅行プランを計画してみてください。